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企画プランナーの多忙な時期っていつですか?
企画の仕事をしていてよく聞かれることの一つに、
忙しいですか?とか、いつの時期が一番忙しいですかというのがあります。
仕事のサイクルとしては、年度末(12月)、年末(3月)の納品進行が多いのですが、
展示会の季節である春(4月5月6月)や秋(9月10月11月)もあり、
これらの日程に合わせてものを完成させていく事が多いので、やはり忙しくなります。
しかし、では他の月(1月2月、7月8月)がヒマかというと、実はそうではなく、
それぞれの納期が、平均2~3ヶ月ということを考えると、2月や8月が企画を行う段階としては一番忙しいのです。
だから、年がら年中忙しいのです。
ところが、この企画段階では、納品しないと請求が立たない仕事が多いので企業経営的には、
入金がほとんどありません。
貧乏暇なし。
ちなみに企画系の会社が倒産するのは、2月と8月が最も多いです。
中小零細企画会社の経営者にとっては、この入金の少ない2月8月を乗り切ることが、もっとも重要な任務です。
発注する企業は、いつ発注すれば良いのでしょうか?
納品で忙しくない時期を選ばれるとよいと思います。
納品をする時期は、現場に出たり、テストサイトやプロトタイプのチェックなどで忙しく、
しっかり、ゆっくり頭をひねる時間がありません。
納品するアタマでいる時期と、企画をするアタマでいる時期は、仕事の仕方が全く違ってきます。
企画をするアタマでいる時期は、複数の企画案件を抱えていて、
常に目にするもの、聞くものを結びつける感覚を研ぎすましている状態です。
納品するアタマでいる時は、ま、時間的にも余裕がないこともありますが、
常にそれが「正しい」かどうかが判断基準になっていることが多いので、
なかなか斬新な企画がでてくる状態ではないことが多いのです。
「正しい」という観点は、一つの解にしか過ぎませんから、
やはり、アタマのやわらかい納品に追われていない時期に、依頼されるのがよいかと思います。
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- Date : 2014-04-12 (Sat)
- Category : 企画のノウハウ