177
「暑い」とか「寒い」というのは、とてもいい加減。「暑い・寒い」は基本的に気温という指数で表されているが、人によって全く感じ方が異なる。「暑い・寒い」の定義がきちんとできれば、冷やし中華をいつ始めるか?とかビールやアイスクリームや肉まんの売り上げ予測はもっと正確に出せる。気温だけでは、かなりズレがでてくるのだ。「暑い・寒い」の基本は気温だが、今後10年で、体感温度を個別に示す「カイテキ指数」が公式に定...
「暑い」とか「寒い」というのは、とてもいい加減。
「暑い・寒い」は基本的に気温という指数で表されているが、
人によって全く感じ方が異なる。
「暑い・寒い」の定義がきちんとできれば、冷やし中華をいつ始めるか?とか
ビールやアイスクリームや肉まんの売り上げ予測はもっと正確に出せる。
気温だけでは、かなりズレがでてくるのだ。
「暑い・寒い」の基本は気温だが、今後10年で、体感温度を個別に示す「カイテキ指数」が
公式に定義され、「暑さ・寒さ」の基準となるだろう。
現在、気象庁は公式に「体感温度」を発表していないが、民間では発表している。
しかし、それぞれ方式が異なるため、統一見解が必要だ。
また、指数と言いながら、「蒸し暑い」「暑い」「涼しい」など、大雑把な感覚語で
知らせてくれても、大まかすぎて、わからない。
気温、湿度、風、天気、日射、輻射、着衣、(その人の)体型、その場の雰囲気なども含め
総合的に100分率で表記できるとよい。
不快指数がそれに近いが、不快指数は、気温と湿度しか見ていない。
しかも現在はダブルスタンダードだ。
かつ、寒い時に乾燥していると誤差が大きい。
モバイルに搭載された温湿度以外の各種センサーもその表示をサポートするようになるだろう。
中心の「50kt」が、自分にとって、最も快適に過ごせ、0ktとか100ktになると、
5分間、そこにいると生命に危険が及ぶ。という具合だ。
単位kt=カイテキの略。
だいたい48kt~52ktぐらいが超快適!
kt指数は人によって違うから、テレビとかで報道されるわけではなく、
自分のモバイル機器に表示される。
最初から入力しておく値と、モバイルに搭載されたセンサーによって
その環境を数値化する。
同じ環境下でも、自分の現在の体温や発汗状態によって変化する。
70ktの暑い時に、アイスクリームを食べたりすると、
65ktぐらいになり、少し快適になる。
70ktのときに韓国料理を食べると、
一時的に82ktまでいくが、その後、68ktになる。
快適に過ごせる範囲もひとそれぞれ。
ビールを飲んで酔っていたりすると、快適範囲45kt~55ktと広くなる。
熱中症の予防や、その人が今、どのような健康状態にあるかもわかるはずだ。
医療分野、外食産業、アミューズメント、建築設計、ありとあらゆる産業で、使える「指数」になるはずだ。
各種センサーも相当、精度を要するのと、リアルタイムに連携しないとだめだ。
世界的に「カイテキ」が使われるのが、理想だ。
電力需要予想も暑さ寒さに左右されているが、決して気温だけで変化するわけではないので、
スマートグリッドを実現するためにも「カイテキ」は必要な指数だ。
- Date : 2011-07-19 (Tue)
- Category : テクノロジー